今日のリスクはどこから来ているか
石油備蓄の低迷と中東海運リスクが重なり、現在の警戒状態を支えています。
現在危機度は警戒内で後退、週内リスクは緊急を維持
本日、日本エネルギー危機ウォッチの現在危機度は45と、前回から5ポイント低下し、「警戒」域のなかでも落ち着いた水準に移りました。これは、前日まで関西エリアで懸念されていた電力需給の逼迫が緩和されたことに加え、LNG在庫が242万トンと潤沢で発電面の余裕が確認されたためです。卸電力価格も19.77円/kWhと落ち着いており、短期的な国内供給の切迫感は後退しています。
しかし、注意すべきは先行きです。7日見通しの最低広域予備率は北海道で7.5%と引き続き低く、今後7日間のリスクスコアは67と「緊急」を維持しています。国家備蓄が約3,067万キロリットルと薄く、中東の海運リスクがUKMTO警戒レベル3やIMOの注意喚起といった形で続いており、石油供給の不確かさが構造的な弱さを露呈しています。経済産業省による中東情勢対応ポータルも稼働中で、週内の悪化余地は小さくありません。