今日のリスクはどこから来ているか
石油バッファの低下が続き、中東海運リスクが解けないことが主因で、現在危機度は44となっています。
石油在庫がじわり後退、危機度は44に上昇 ― LNGも前年割れ、海運警戒が重荷
6月時点の国家備蓄は3,542万キロリットル、発電用LNG在庫は208万トンと、国内の燃料の蓄えは引き続き厚いとは言えない水準にとどまっています。これに紅海・ホルムズ海峡周辺で続く商船への警戒情報が重なり、現在危機度は前回から1ポイント上がって44、今後7日間リスクも47へとやや強まりました。目先の電力需給は当日の最低広域予備率が中部エリアで23.1%と落ち着いていますが、燃料面の心もとなさが全体の警戒感を押し上げている構図です。
7日先までの見通しで最もタイトになるのは、7月7日17時の中部エリアで、広域予備率は14.4%まで下がる見込みです。全国の供給力は約147.9ギガワット、需要は125.2ギガワットと計算され、電気そのものは足りる数字ではあります。それでも、予備率が二割を切る水準に近づく局面が出てくることは、石油・LNGの在庫が薄い状態では小さな変調を大きくする恐れがあり、読者が日々のバッファを点検する重要性を示しています。