今日のリスクはどこから来ているか

石油国家備蓄3,542万キロリットル、発電用LNG在庫211万トンと国内燃料の余裕は限定的で、中東ホルムズ海峡の警戒が継続しています。これらが現在危機度43の主因です。

2026-07-01 07:09 JST
2026-07-01のエネルギーリスク見取り図。現在は警戒43、今後7日間は警戒44、構造的な弱さは緊急65。主な要因は石油バッファ低下、中東海運リスク、公式ポータル稼働です。
更新 2026-07-01 07:09 JST 警戒 43

灯油2,718円、LPガス9,440円… 家庭燃料費に映る備蓄の薄さと中東リスク

灯油の全国平均小売価格は18リットルあたり2,718円、LPガスは10立方メートルあたり9,440円と、家計の燃料費負担がじわりと感じられる水準です。電力需給は30日の東京エリア最低広域予備率が21.1%と余裕を示し、JEPXスポット価格も12.73円/kWhで落ち着いています。しかし、こうした目先の安定の裏で、燃料の蓄えの薄さと海上輸送の警戒は軽視できません。

国内の石油国家備蓄は3,542万キロリットル、発電用LNG在庫は前年比5.4%減の211万トンと、必ずしも厚いとは言えない数字です。中東ではUKMTOの警戒レベル3やMARADの注意勧告が続き、ホルムズ海峡の緊張はなお継続しています。こうしたなか、7月7日17時の中部エリアでは広域予備率が14.4%まで下がる見通しであり、全国の供給力147.9GWに対して需要が125.2GWに達するとみられています。当面の需給は維持される見通しですが、複数のリスクが重なる構造的な弱さは変わらず、注視が必要です。