今日のリスクはどこから来ているか
石油備蓄の目減りが続き、中東海運リスクと公的ポータル稼働が追加される複合的な懸念が高まっています。
IEA緊急放出シグナルとIMO警戒が重なり、薄い備蓄の下で現在危機度が上昇
国内の石油国家備蓄は3,542万kL、発電用LNG在庫も前年比5.4%減と低調で、燃料の薄いバッファへの懸念が続いていました。そこに今週、IEAによる加盟国の緊急備蓄放出シグナルが改めて確認され、IMOがホルムズ海峡の治安リスクを警告。さらにMETI中東情勢対応ポータルも本格稼働し、調達環境の不確実性が高まっています。この結果、現在の危機度は前回32から44へと12ポイント悪化し、警戒区分に入りました。
当日の需給は、北海道エリアで最低広域予備率19.7%を確保して直近の逼迫はみられません。しかし1週間先の中部エリアでは予備率が17.7%まで下がる見通しで、中期の予断は許しません。原油の中東依存度84%を背景に構造脆弱性も65と緊急水準が続いており、数日先の国内需給と国際海運の動向に注意が必要です。