今日のリスクはどこから来ているか

石油バッファの低下と発電用LNG在庫の前年割れ、中東海域での警戒継続が危機度を押し上げている。

2026-06-11 07:13 JST
2026-06-11のエネルギーリスク見取り図。現在は警戒41、今後7日間は警戒46、構造的な弱さは緊急71。主な要因は石油バッファ低下、中東海運リスク、発電用 LNG バッファ低下です。
更新 2026-06-11 07:13 JST 警戒 41

燃料備蓄の細りが重荷、来週東京の需給を注視 ― 危機度41で小幅改善

国内の石油備蓄と発電用LNG在庫がじりじりと減り続けていることが、現在のエネルギー危機度を警戒水準にとどめています。前回から1ポイント下がって41となりましたが、主な重しは石油備蓄の少なさと、発電用LNG在庫が前年を大きく下回る状況です。加えて、中東海域での船舶への警戒情報が続いており、海運リスクも底流にあります。これらが合わさって警戒感を維持していますが、足元の電力需給は落ち着いており、北海道エリアを含め広域予備率は十分な水準を保っています。

一方、今後7日間のリスクは46とわずかに上がりました。来週の見通しでは、東京エリアで6月16日の夕方に広域予備率が10.9%まで下がる可能性があり、全国の供給力129.7GWに対して需要は109.6GWと、余裕は限られます。構造的な脆弱性は71と高く、原油調達の9割以上を中東に依存する構造が変わっていないことを示しています。このため、当面は在庫の推移と中東情勢の変化に注意が必要です。