今日のリスクはどこから来ているか

石油と発電用LNGの在庫減少に加え、中東海域の航行警戒が重なり、警戒水準が維持されています。

2026-06-10 06:46 JST
2026-06-10のエネルギーリスク見取り図。現在は警戒42、今後7日間は警戒45、構造的な弱さは緊急71。主な要因は石油バッファ低下、中東海運リスク、発電用 LNG バッファ低下です。
更新 2026-06-10 06:46 JST 警戒 42

在庫の目減りと来週の需給が焦点、危機度42へ小幅上昇

国内の石油と発電用LNGの在庫が細り続けていることが、現在のエネルギー危機指標を下支えしています。今日の現在危機度は42と警戒水準にあり、前回から1ポイントの小幅な上昇です。主な要因として、石油備蓄の手薄さや発電用LNG在庫の前年比での大幅な減少が効いており、中東の海上輸送に対する警戒も続いています。

一方、週間の電力需給見通しでは、6月16日夕方に広域予備率が10.9%まで下がる時間帯が予想されています。発電用のLNGが昨年同時期と比べて17.7%少ない状況では、こうした供給余力の小ささがより意識されます。当面は、来週半ばの需給バランスと、石油・ガス在庫の回復ペースが注視点です。

なお、中東海域ではイギリス海運監視機関や米国海洋局の航行注意が継続中で、資源エネルギー庁の関連ポータルも稼働したままです。原油価格も高止まりしており、日本の原油輸入のほとんどを依存する中東情勢が、構造的な脆弱さとして危機度の底に残り続けています。