今日のリスクはどこから来ているか
中東海域の警戒レベルが高止まりし、国内の石油・LNG備蓄が薄いため、エネルギー供給の脆弱性が続いています。
電力逼迫が緩和し危機度43に低下、石油・LNG在庫の軽さに目配りを
6月4日の現在危機度は43と、前回から7ポイント低下しました。今回の落ち着きの中心には、前日まで指標を押し上げていた東北エリアを中心とした電力需給の逼迫見込みが和らいだことがあります。広域予備率も落ち着き、瞬間的な電力不足への過度な警戒は一服しました。
しかし、燃料の面では楽観できません。発電用LNG在庫は191万トンと前年同期比で17.7%も少なく、石油の国家備蓄も4,102万キロリットル(5月15日時点)と薄いままです。中東の主要航路ではUKMTOやMARADの警戒情報が続き、原油の調達環境は不透明です。背景にある中東依存度94%という構造的な弱さを示すスコアは71と高止まりしており、当面は国内の備えの厚みと国際情勢の両面に目を配る必要があります。