今日のリスクはどこから来ているか
原油価格の高止まり、石油備蓄の低迷、中東海運の警戒継続が重なり、先行きリスクが67で膠着しています。
先行リスク67に膠着、原油高・在庫減・海運警戒が重層的に
一見落ち着いて見える現在の需給の背後で、先行きリスクを示す指標は67の緊急圏から動かず、現在の危機度46との開きは21ポイントに達しています。背景には、北海ブレント原油が1バレル116.7ドルと直近90観測の平均を25%上回る水準にあること、日本の国家備蓄が4102万キロリットルと少なく、発電用LNG在庫も前年同期より12%減少していること、そして紅海・ホルムズ海峡の航行警戒が続いていることの三重構造があります。目先の電力需給は北海道の夕方の予備率7.6%という厳しい時間帯が残りますが、衝撃はそこだけでなく、燃料調達と在庫の細りが静かに重みを増しています。
石油バッファの減少と原油高、海運リスクという複合的な外部圧力に、国内のLNG在庫の減少が加わり、構造脆弱性は70と高いままです。国際エネルギー機関(IEA)の加盟国は備蓄放出を進めていますが、急激な需給緩和には至っておらず、日本においてもMETIが中東情勢ポータルを稼働させ注意を促しています。週内には北海道の夕方需要を乗り切れるかが注目されますが、それ以上に、燃料の確保と海運の動向が、この先数日の焦点となります。