今日のリスクはどこから来ているか

原油価格が高止まりし、中東海運リスクも継続する中、国内の石油備蓄やLNG在庫が大きく低下していることが危機度を押し上げています。

2026-05-23 07:05 JST
2026-05-23のエネルギーリスク見取り図。現在は警戒45、今後7日間は緊急61、構造的な弱さは緊急70。主な要因は原油市況ストレス、石油バッファ低下、中東海運リスクです。
更新 2026-05-23 07:05 JST 警戒 45

先行きリスクが61に上昇、原油高と在庫不足が重荷に

数日先のリスクを示す指標が再び上向き、緊急圏内で61に達しました。現在の危機度45との差は16ポイントに開き、日々の需給よりも週内の物流や燃料在庫の重みが増していることを示しています。当日の電力では北海道で広域予備率が6.4%まで下がった時間帯がありましたが、全体の供給は大きく崩れていません。むしろ、目先を超えたところでリスクが積み上がっている点に注意が必要であり、今後数日間は国内の燃料在庫や中東航路の動向を注視する局面です。

原油価格は1バレル116.7ドルと、過去90日間の平均を25.2%も上回る水準です。中東海域では紅海やアデン湾での海運警戒が複数継続しており、IMOもホルムズ海峡のリスクが高まっていると指摘しています。国内の備蓄状況では、国家備蓄で4102万キロリットルの石油在庫がある一方、発電用LNGは204万トンと前年同期比12.1%減少し、輸入の途絶に備える余力が削がれています。構造的な弱さを示す指標は70のままで、原油と海運の警戒、そして在庫の低さが重なって、数日後の見通しを重くしている構図です。