今日のリスクはどこから来ているか

電力需給の地域警戒と原油高が現在危機度を押し上げた。

2026-05-21 19:13 JST
2026-05-21のエネルギーリスク見取り図。現在は警戒50、今後7日間は緊急73、構造的な弱さは緊急70。主な要因は電力会社当日予備率が地域で警戒域、原油市況ストレス、石油バッファ低下です。
更新 2026-05-21 19:13 JST 警戒 50

地域の電力需給悪化で現在危機度が上昇、週内リスクは73に

5月21日、地域の電力需給が全体のスコアを押し上げました。北海道エリアの当日広域予備率が6.1%まで下がり、危機度算出の下限が適用されたことで、現在危機度は前回の43から50(警戒)へ上昇しています。この動きは、実際に供給余力が狭まっている現場の状況を反映したものです。同時に、Brent原油価格が1バレル116.7ドルと高止まりし、直近90観測の平均を25.2%上回っていることも、外部からの圧力が続いている証拠です。

しかしより注視すべきは一週間先の見通しです。今後7日間リスクは73(緊急)と現在値を大きく上回り、週内の悪化が懸念されます。石油の国家備蓄は4102万キロリットル、LNG発電用在庫も前年比12.1%減の204万トンと、国内の緩衝は限られています。中東航路の警戒もUKMTO・MARAD・IMOが継続し、構造脆弱性は70のまま。日本が中東原油に依存する構造リスクは当面解消されません。